出雲旅3 2日目(中日):朝一、加賀の潜戸〜佐太神社
どぉして旅先だと、すっくり早起き出来るんだろか?
6時に起き、窓の外に広がる宍道湖のキラキラ眺めながら、贅沢早朝温泉。
貸し切り状態だぜ。
朝ご飯をゆっくり頂き、オープン時間8時半を待って“遊覧船乗船場・マリンプラザしまね”へ、確認電話。
ばっちり運行の予定だそぉな。
出航時間は9:20。即、出発!
宍道湖には、シジミ採りの小さな舟がゆらゆらしてて、気持ちよさそ。
松江市街を抜け、北へ北へ。
一度訪れた場所なので、迷うことなく、9時ジャスト到着。
さっそく申し込み、ライフジャケットをお借りして、しばし待機。
ちなみにこの“潜戸観光遊覧船”の運行は、山陰の海が穏やかになる3月から11月 。9:20~16:20で、1時間おき8本。所用時間、約50分。料金は、1200円(大人1名)他。
貸し切りで出発!
小さな島、桂島の桟橋前へ。この島、地図で見たら奥へ広がっていて、自然を満喫出来る遊歩道があったり…なんとも魅惑的。(加賀港から神崎橋でつながってる)
桟橋の周囲には、古い桟橋跡も残っているそうな。今ひとつ、わからなかったけど………
そして、旧潜戸へ向かう。
半島の側面には大小の穴が沢山あいていて、その一角に白い小さな建物が見え、脇に小さな桟橋も…そこに、上陸。
“建物”は、お地蔵さんの祠だった。
そこから旧潜戸へ、200mほどのトンネルでつながってる。
薄暗いトンネルの中…所々、ほんわり明かりが灯っている場所には、小さなお地蔵さん。10体ほどおられたような…
トンネルを抜けると、光り差し込む入江になっていて、奥に洞窟が細く伸びてる。ここは…そこら中に小石が積んである“賽の河原”。
奥の奥まで沢山の石が積んであり、祠やお地蔵さん、そして、おもちゃや衣服、学用品、花などが沢山お供えしてあった…
なんて切ない場所なんだ…幼くして亡くなった子、その親御さんの悲しみや寂しさが静かに漂ってる…
ほんの少しだけど、石積みのお手伝いをさせていただく…
船に戻り、半島を回り込んで天井の高い洞窟、新潜戸へ。
広々としてはいるけど、通路は狭いところもあり、こりゃぁ、波がちょっとたっちゃったら危なくて通れないわ と納得。
船頭さんは、この地に伝わる神話のお話をしてくれてる…
で、しめされた方を仰ぎ見ると、白木の鳥居がなんとかみえたっ!
ここが、猿田彦命 の母・棋佐加比売命をお祀りした潜戸大神宮のあった場所。
どうやって、鳥居建てたんだろ………
それにしても…水が、美しすぎ…まさに、エメラルドグリーン。中から発光してるかのような不思議なきらめきで、なんだか吸い込まれそぉ。
入ってきた穴とは別の東側口から外へ…象の形のように見える岩や、指で作った丸のような形の岩…そして、的島。
棋佐加比売命が猿田彦命を産むとき、洞窟内があまりに暗く、矢を射って穴をあけ、その矢が勢いあまって沖にあったこの島に突き刺さり、成長した猿田彦命がその島を的に弓の稽古をしたので、“的島”と呼ばれるようになったんだとか。
半島の西側に、こちらの口から洞窟を覗くと東側の口を通して的島が見える地点がある。
見えること自体はもちろんだけど、そのちょっとした地点で船を停められる船頭さんに感動…さすがです…
50分、あっという間。
遠き昔の神話に思いを馳せたあとは、ゆかりの神社にお参りしたくなるというもの。
が、今回の旅は、とにかく時間がネック。なんせ三日しかない…といっても、移動日込みでの三日なので、正味二日…
棋佐加比売命が御祭神の“加賀神社”はあきらめ、猿田彦命(佐太大神)が御祭神の“佐太神社”へ。‘三殿並立の大社造り’という個性的な本殿様式に激しく心惹かれたこともあり…
こんもりとした豊かな緑を背景に、横に手を広げてどっしりと構えたような社殿の姿が遠目に見ても、どきっとする。
どっしりとした構えの神門には、色鮮やかな守門像。
素木の社殿は、重厚でいて繊細。
横へ回り込むと、かなり間近に本殿が…
と、裏手に“母儀人基社”への参道。
とても古いものといわれる御神座で、伊耶那岐命を祀ってあるそうな。
たぶん、参拝出来たら大好きになってしまうようなお社であると思われるのだけど…諸処の事情により、断念…
どぉも、ことごとく行く先々で“心残り”してく旅になってるわ…
でも、そんなこんなが“再訪”のきっかけになるはずだから、
よしとしよぉ………
そして…
今回の旅の最大の目的地である“出雲大社”を目指すのだ… 続く
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