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三光稲荷神社(さんこういなりじんじゃ)

Date of shooting: 2023.04.02

御由緒:
「三光」のいわれは、いささか神がかっている。
歌舞伎役者、2代目関三十郎(1786~1839)が旧堺町(現・日本橋人形町3丁目)にあった江戸三座の一つ、中村座に出演していた際、舞台に閃光が走った。由緒によると「観客は彼の芸体に放光せし如く見えて賞賛され名声を不動のものにした」という。これを神明の加護によるものと信じた三十郎は、邸内に伏見稲荷から鍼講した神社を、自らの「三」と、この「光」をもって「三光稲荷」を称したのが三光稲荷神社のいわれとされている。
ところが、稲荷神社だというのに、肝心の狐像は見あたらない。代わりに、社殿の横に猫の置物がいくつも並んでいる。古くから「猫族守護神」として、猫が行方不明になった時に祈願すれば霊験ありと言われているそうだ。猫が無事見つかった際、お礼に置かれるのがこの置物なのだ。
日本橋堀留町二丁目町会の副町会長、小畑弘さん(76)によると、何度か「愛猫がいなくなってしまった」という写真入りの手紙が神社に届くため、榊の下に手紙を置いて祈願してあげるという。阪神大震災の時にもそうした手紙が送られ、結果、猫が発見されたこともあるという。
(“「お地蔵・稲荷・石塔めぐり」佐藤テツ著(廣済堂出版)”より)

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