寶禄稲荷神社
“外れくじ”供養をしてくれるらしぃ。という、案内板を読みつつ、お参りを…と思ったら、お賽銭箱の上に、やたらと分厚い茶封筒…お札なら200万くらいありそ…って、あぁ…もしや、外れくじ!?どんだけ買ったのでしょう………
宝くじを買ったことがないので、残念ながら“外れくじ”もないのだけど…うぅん…今度、買ってみよっかな。供養お願いしてみたいかも。
大久保通りに面して鳥居が建っているのだけど、そこから社殿までの間は、境内というか駐車場…ちょっとさみしぃ感じだけど、社殿前の神狐さんたちが、なんとなく『星の王子さま』の狐さんみたいで、かわいくうっとり。でもお顔は、ちょいとウサギっぽいかも?
神社を訪れると必ず見上げて屋根チェック…と、いつものように見上げてみて、はっとする。
おぉぉぉ〜屋根の上にも、狐さん!!!!!すごぉくウサギっぽいけど、なにはともあれ、狐さんっ すてきだ…
もっと、おそばで見たいものだけど、それはまず無理だよね…ちょいと、一目惚れかも。(2014.6撮影)
《宝禄稲荷昔話》
「昔々この地にたいそうくじ運の強い百姓がおったそうじゃ。じゃがこの男初めからくじ運が強かった訳では無く、いつも富くじではせっかく貯めた小銭をつぎ込んでは、すっからかんになってしまいおっかあに怒られて頭があがらんかったそうじゃ。
そんなある日、よせばよいのにおっかあがせっせと夜なべをして貯めた小銭を見つけ、早速江戸の街に富くじを買いに意気揚々と山を下って行ったそうじゃ。
“こいつを元手に一発当てておっかあやガキ達に腹一杯の飯を食わしてやりたいのう。”
じゃが案の定帰りはけつの毛まで抜かれスッテンテンになって山道を重い足取りで帰って来たそうじゃ。
その当時、今の牛込の深い谷を越えて山道を登ってくるとちょうど登り詰めたこのあたりに小さなほこらが有ったそうじゃ。
百姓は、ほこらの前で一休みしながら何と言ってごまかすか思案にくれていたそうじゃ。
財布の中には、外れた富くじが捨てられずに入っていたので、これをおっかあに見つかったら半殺しの目に遭うと思い、ほこらの前に外れくじを置くと自分の運の無さをなげき、いつかおっかあに楽をさせてあげたいと願ったそうじゃ。
それから何ヶ月かして、小銭の出来た百姓は、また懲りずに夢をいだいて富くじ買いに山を下って行ったそうじゃ。
じゃが今度は、何か違っておった。
百姓は、一番くじを当ておった。
それから何をやってもつきまくり、一家は、たいそう幸せになったそうじゃ。
百姓は、ほこらにお礼を言い、ここに立派な社を建てたのじゃった。
その話を聞きお参りをした人達が、誰言うと無くこの社を宝禄稲荷と呼び、百姓の運が自分にも授かるようにと外れくじを置いて拝んだそうじゃ。今ではこの宝禄稲荷は、金銀融通、一陽来復で有名な穴八幡宮の末社になり、沢山の方々が運が開けるように外れくじを置いてお参りしていくそうじゃ…!
新宿区原町三丁目町会 宝禄稲荷神社保存会」
「今年もうれしいお便りたくさんありがとうございました。
高額当選者に共通する宝くじの願のかけ方は、
一、買ってきたらまずビニール袋から出す。
ニ、宝禄稲荷神社の勝運札といっしょに黄色いふくさにくるんで『乾』の方角に置いて毎朝当りを念じる。 ※乾蔵と言ってお蔵を建てる方角
三、当った時は、なおのこと宝禄稲荷神社に他のはずれくじを納めて丁重に供養する。
参考にして、今度はあなたも億万長者の仲間入り。
宝禄稲荷神社保存会」
《宝禄稲荷神社外れくじ供養》
「宝禄稲荷神社は、受験合格、子宝、ギャンブルの勝利、選挙の当選などを願う方々が密かに外れくじを置いてお参りをされる開運祈願で有名な稲荷です。
また金銀融通、一陽来復で有名な穴八幡宮の末社でもあります。
五月二十ニ日の宝禄祭の時には、穴八幡宮の神職又は神官によって『外れくじ供養』が行われます。
元治二年に作られた勝運が授かれると言う『宝禄狐』に直接触れる事が出来るのはこの日だけです。
また縁起のよい『宝禄勝運札』の領布は、元朝参り、宝禄祭、九月のお祭りの期間のみです。
『宝禄勝運札』の貼る方位は、乾(いぬい=北西)の方角で、乾蔵と言いお蔵を建てる方角です。
『これで貴方も不況に勝てる。』
宝禄稲荷神社保存会」
…拝殿壁貼付け案内書きより
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