佐香神社[松尾神社]
とても静か…
階段をのぼった先に広がる境内。とっても明るい。周囲にはあるけど、境内には木が無くて、木陰好きにはちょっと寂しい。でも、とにかく明るくて、これはこれで清々しいかも。
境内の稲荷神社の狐さんたちが、なんともお茶目。
階段脇に立っているコは、首輪していて、しっぽが重そぉ。
社脇のコは、牙と目と爪が白く塗られていて、ちょっと漫画チック。社裏にひっそり2体置かれていて、このコたちが先代なのかな?
翌週の“どぶろく祭り”の準備も、始まってるみたい。お祭り、気になるわぁ…
お祭りのポスターが貼ってあった。
『酒文化発祥の地 佐香神社例祭 どぶろく祭り
平成25年10月13日(日)15:30〜21:00
醸造安全祈願祭10:00〜 氏子祭14:00〜15:00
佐香神社で仕込んだ今年最初の新酒(どぶろく)を振る舞います。どうぞご賞味ください。
飲酒運転は法律で禁止されています。お酒は20歳を過ぎてから。
〈佐香神社のどぶろくとは、境内でしかいただけない限定酒で、特別な許可を得て1石(180L)醸造され、毎年多くの方に「美味しいお酒」と好評です。〉
当日行けない方へ!「どぶろく」は、10月13日以降もなくなるまでいただけます。』
階段を降りながら、眼前に広がる畑に目をやったら、大きな鳥居が見えた。
そちらが“一の鳥居”らしぃ。風景に溶け込んでる。
無骨な感じが、素朴でいぃ感じ。思わず深呼吸っ(2013.10撮影)
→“徒然”
「神社名:延長5年(927)撰進された延喜式には、佐香神社とあり。
くだりて、寛文8年(1668)に建立された棟札には松尾大明神とある。ともに、現在の松尾神社(佐香神社)のことである。
出雲国風土記(天平5年2月)に、「佐香郷(さかのさと)。都家(こおりのみやけ)の正東(うのかた)四里(さと)一百六十歩なり。佐香の河内に百八十神等(ももやそかみたち)集い坐(ま)して、御厨立て給いて、酒を醸(かも)され給いき。即ち百八十日喜讌(ももやそかさかみずき)して解散坐(あらけま)しき。故(かれ)、佐香と云う。」とある。
現在、当神社が鎮座されている小境は、出雲国風土記の「佐香」が転訛して、「古佐香井・古酒井・濃酒井」となったものといわれている。
主祭神の「久斯之神(くすのかみ)は、いわゆる「薬師の神」であり、さらに、出雲風土記の古事にあるように、「酒造の神」でもある。また、「醸す」とは、ただに、酒を醸造することのみでなく、醤油・米酢・味噌等を醸造することでもある。
一方、大山咋命(おおやまぐいのみこと)は、世に言う「山を護る神様」で、森林業、鉱山業の守護神でもある。
そして、配祀神である天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほにぎのみこと)は、「海を護る神様」で、漁撈豊漁の神であるとともに、海上運航安全の神として広くあがめまつられている。
木花咲耶姫之命(このはなさくやひめのみこと)は、縁結びの神であり、安産の神である。
社殿の造営には、古来より、国造・国主の命によってなされており、国造・国主はもちろんのこと、藩主松平公ならびに、巡見使等、ことのほか崇敬されていた。これは、現在、社宝とされている鎧一領および文箱一式が、松平家より奉納されていることでもうかがわれる。
十月十三日は秋期大祭である。この日を前後して、翌年二月ごろまで、酒造りの「杜氏」ならびに、各種醸造の関係者の参拝はあとを絶たない。しかも中国五県は言うに及ばず、遠く、四国・九州・神戸の灘地帯からも参詣され、御霊験はますますあらたかである。
明治二十九年十一月十九日付、勅令第二百八十七号酒造税法施行規則第四十五条に依り、「濁酒年一石以下無税」の許可を得て今日にいたり、大祭当日は、一般参拝者一同、この御神酒を戴いて、家内安全、五穀豊穣を祈るのである。
佐香川の清き流れを汲む人は 世にもまれなる酒醸すらん
千代八千代神世ながらに佐香の山 ふるきみ山を仰ぐ尊さ
社務所: 691-0074 小境町110 tel. 0853-67-0007」由緒略記書より
《境内社》
稲荷社、疫社、武内社、寶殿社、種痘社
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