玉作湯神社
社務所で叶い石を頂いて、階段登る。階段途中の狛犬さんは、苔の生え加減が美しい。石灯籠は、石の形を活かして積んだような風情が素敵。
その横の広場にあるおにぎりみたいな形の不思議な建物が…出雲玉造跡出土品の所蔵庫だそうな。
階段を登り切った左右の狛犬さんは、途中のものより一回り大きく、阿は口の中に玉がはいっていて、吽は足の間に子供…ちょっと不思議で素敵。
手を清めてまずはお参り。明るく清々しい拝殿。そして…いざ、願い石へ!
丸くてかわいらしぃ石…横には勾玉の原石“みまもり石”…ほんのりとした緑色にうっとり。
作法通りにお願い事して、石を袋にしまって一安心。
自分だけの石、自分だけのお守り袋…これって、かなりうれしぃ。
さ、境内をゆっくり散策しましょ。
本殿を眺めながら裏へ。素朴な木肌ままなこぉいう社殿がすごく好き。
社殿の斜め後ろに、土台に屋根が乗ってるだけのような不可思議な建造物?が。
“御仮殿建立之御座”とな…「なんだろね?」と話していたら、お掃除の手をとめ、氏子のおじさまが「本殿を修理するときに神様を移す場所」と教えてくれた。さらに、大きな木の元にある「湯姫さま」と右手にちょっと登ったところにある「湯殿さま」は絶対お参りした方がいいよ…と。この神社をとても愛して誇りに思っているんだということが、ヒシヒシ伝わってくる。
「境内の大きな木」には、“ゆひめ椿”とあって、その元に小さなお社「湯姫大明神社」(ご神徳:容姿端麗・安産助産・育児・諸病平癒・家庭円満等の守護神と伝えられ地域住民の信仰篤く御鎮座になっています)…しっかりお参り。
そして…「ちょっと高くなっている場所」。
並んだ小さな三社をお参りし、その奥の稲荷社に惚れ惚れし、そして、その奥…“湯山遥拝殿”。お社の側面には、地元の方が描いて奉納したという優しい水彩画がかかってる。
お社の中は明るく、不思議な形の木?のようなものがお祀りしてあるのが、見えた。
さらに先に登っていける階段があって「玉造要害山城」と案内がある。中世の山城の跡で、土塁や空堀などの遺構があるらしく、かなり心惹かれたものの、タイムアップ…
何はともあれ、風情も規模も程よく、めっちゃ気に入ってしまった玉造湯神社。また絶対来たいわぁ〜(2013.10撮影)
→“徒然”
「説明
この地は、古代において勾玉や管玉など製作した場所であり地域から玉類の?成品や玉を磨いた砥石などが多数出土している。
この時代の工業関係の遺跡として考古学上著名であるが殊にいわゆる玉作部の遺跡であることが明らかな黙(?)において一段と価値の深いものである。
注意
一、遺物を採取しないこと。
一、その他みだりに現状を変更しないこと。
昭和二十五年六月一日 文部省」境内看板より
「玉作湯神社は、奈良時代の『出雲国風土記』(天平5年(733))に記された古い神社で、式内社でもあります、玉作りの神 櫛明玉命、国造りと温泉療法の神 大名持命(大国主命)、温泉守護の神 少彦名命の3神を祀っています。
神社境内は、国指定史跡出雲玉作跡(宮ノ上地区)の一画にあたり、花仙山周辺では最古の玉作り遺跡で、弥生時代末から玉作りが行われていました。江戸時代には、「湯姫大明神」「湯舩大明神」とも呼ばれ、藩主の崇敬が厚く、隣接する玉造御茶屋(松江藩の静養施設)に松江藩主が訪れる際には、必ず玉作湯神社に参詣しています。藩主から神社へ品々の寄進もあり、それらは現在でも玉作湯神社に大切に保管されています。
明治時代以後、天皇即位の式典に際しては、ここで作られた瑪瑙・碧玉製品が献上されていました。
平成24年3月 松江市教育委員会」境内看板より
《願い石・叶い石参拝ガイド》
「『願い石とは?』
はるか昔から神社に奉られています、不思議なお力を宿す御神石です。
触れて願うと御神徳がうけられるので、全国から多くの参拝客が来られます。
『叶い石とは?』
願い石のお力を願いが叶うまでお持ちいただける玉作湯神社のお守りです。
『参拝のお作法』
1. 叶い石を社務所でお授けいただきます。(社務所時間外は無人対応あり)
*叶い石は色や形も様々です。お願い事やあなたとの相性にぴったりの石が出てくるので大切になさってください。
2. 鳥居の前では一礼を忘れずに。
3. 境内の手水舎でお清めします。
4. 願い石の前に拝殿にお参りします。
5. 叶い石を袋から出して御神水でお清めしましょう。
6. 叶い石を願い石に直接触れさせましょう。(このとき石から石へと御力が吹き込まれます。お願い事はこの時に心の中で唱えましょう)
7. 拝殿で願い札(2枚複写)にお願い事・ご住所・お名前をお書きください。(一枚は願い札入れへ投函して下さい。宮司さんが御祭神へおとりつぎくださいます。もう一枚は叶い石とともにお守り袋へ入れてできあがり。)」社務所で頂いたペーパーより
《境内社》
湯山遥拝殿(湯山主命)、湯姫大明神社(湯姫大明神)、金刀比羅神社(大物主神)、記加羅志神社(素盞鳴尊)、福徳神社(大己貴神)、澤玉神社(猿田彦命)、稲荷神社(宇賀魂命)、玉宮神社(玉祖命)
確かに古いようだし、昔ながらな温泉ホテルな風情なのだけど、お部屋やお布団はとても綺麗にしてあって快適だったし、新しい大浴場も程よい大きさで気持ちよく、お部屋のお風呂のお湯も温泉だし、食事の量多いし、安いし…
宍道湖にちょっと突き出したような場所に建ってるので、景色が素敵っ
運が良ければ(天候に恵まれれば…)、部屋から夕日を堪能できる。
朝、温泉に浸かりながら、キラキラした湖面としじみ漁の舟をぼんやり眺めてると、まったり癒される。
» 詳細へ
コメントを残す