鷺沼 八剱神社
高台の清々しく気持ちのいいお社。幹周り4.17メートルの御神木のスダジイにうっとり。境内を取り巻く“鎮守の森”は、なんだかちょっと楽しそぉ。(2012.1撮影)
《御祭神》
日本武尊、速素盞嗚尊
【由緒】
創建年次は不詳。もとは久々田村の神でもあり、延宝6年(1678)に同村と出入りになったとき久々田村にも八剱神社を創建したというので、江戸時代前期の創建と思われる。嘉永元年に拝殿の屋根の葺き替えをし、同5年には下宿の若者によって狛犬が造立。それまで小祠だったのを、文化13年(1816)に広瀬次郎左衛門が中心となって間口五尺奥行五尺の本殿を建立した功績により、以後その子孫が社守として管理するようになった。なお、このときの大工棟梁は印旛郡神々廻村(現白井町)の笹井杢之允藤原胤則であった。
《剱の祭り》
毎年3月1日、天狗の面をかぶり御榊を持った氏子を先頭に、身を清めた白装束の8人の若者が、同じ鷺沼内の根神社を出発して長さ2メートルほどの剣を模した棒を持って練り歩き、鷺沼地区(かつての鷺沼村)の家々を巡って土足で屋内に上がり、「悪事災難逃れますように」と唱えつつ厄祓いを行い、八剣神社に至る。幕張と津田沼の村境など四ヶ所の辻では剣を模した棒で辻切りを行う。
もともと、鳥追い行事と辻切りをあわせたものに、大正期に天狗面などの形態が導入されて、今の形になったと伝えられる。ただ、かって使っていた剣には「元禄」の年号があり、祭り自体は江戸時代から続いていると考えられる。
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